そう言って布団を橋本のいるスペースまでガバっと広げた。


はっ、ざまーみろ。 

俺よりスペースが無くなったのをみて、勝ち誇ったように笑ってやると


「ああ、そう。

じゃあ笠本さんと一緒に寝てこようかな


夜だと僕、何するか分からないけど

しょうがないよね?

天川くんが場所譲ってくれないんだから」

あいつは全く表情を変えずに言った。


ちょ……ちょっ待て!!

それは完全に危険だ!!!

こいつに結花を渡すなんてありえねぇ!