どうしてそんな事……? 「えっと、」 慌てて場所を探してみるけれど ここどこだろう。 辺りを見渡すと、だいぶカラオケボックスから離れた所に来てしまったらしく 「分からないや」 そう答えた。 それよりも私は橋本くんに話したい。 せっかく話せたんだから謝りたい。 「あのね、橋本くん」 プープープー そう思ったのに、電話はもう切れていて。 やっぱり……、もうダメなんだ。 「そろそろ戻りましょうか」 私が肩をおとしながら言うと、目の前のメガネの人の表情は変わっていた。