そんな橋本くんに戸惑いながら、目をつぶっていると 橋本くんは私から離れて言った。 「分かる?そういうことするってことは こういう事されるってこと」 自分の唇をペロッと舐めるその仕草にドキッとしながら ぼーっと橋本くんを見つめる。 ふわふわとした気持ちのままぼーっと橋本くんを見ていると 「笠本さん、もういい? 帰りたいんだけど」 橋本くん、今度はちょっとだけ 余韻に浸る時間を作ってくれたらしい。 あっ、でも聞きたい事が一つあるんだった。 「橋本くんっ!橋本くんの特別な人って誰なの?」