その言葉を聞くと彼女は喜んで出て行ったけど、反対に私は暗くなる。 そっか、後で図書室にも行くんだ……。 やっぱり、三枝さんは橋本くんにとって特別な女の子なのかなぁ。 ううん、そんなの考えてるだけじゃ分からないよ。 ちゃんと聞いてみるまで決め付けちゃダメ。 そう思って勇気を振り絞り 「橋本くん! あのっ、三枝さんとは仲良いの?」 と聞くと返ってきた言葉は 「気になるの?」 眉を寄せて答えた言葉だった。