「俺は真剣だ。冗談のつもりはない」
音弥は優麻の問いかけに真剣に答える
「それは・・・愛理が好きってこと?」
「あぁ、好きだ・・・」
「・・・・・・」
そして今度は音弥が問いかける
「お前は、女蝶だな?」
じょ・・・ちょう?
聞いたこともない言葉・・・
私はただ黙って二人のやり取りを聞いているしかなかった
「どうして私が女蝶だと?」
「俺は一度見かけたことがある。その時のオーラと、今のお前のオーラは同じだ」
「フッ。さすがね。その通りよ!でも他言はしないで。面倒だから」
堪らず私は口を挟む
「優麻?女蝶って?」
するとクラさんが教えてくれた
「女蝶はね、全身黒尽くめで夜の街に現れる最強の女。喧嘩も負けなし!でも誰一人として顔を見たものはいない。それはネックウォーマーで顔をほとんど隠してるから!街では結構有名だよ!!」
けんか・・・優麻が?
「優麻・・本当なの?どうして?」
私の問いかけに優麻は口を開いた

