すぐに返事が出来なかった
「少し・・・考えさせてもらってもいい?」
「あぁ分かった」
音弥はそう言うと煙草に火をつけた
私は「雷が心配だから先に戻ってるね」とそう言って、雷が待つ場所に戻った
すると雷はクラさんに抱かさりながらグズグズしていた
クラさんが私の姿を捉えると
「よかった~、なんかグズリ始めちゃって」
「すみません」と言いながら、雷を抱っこしてソファーに腰掛けた
体を左右にゆっくり揺らしながら、背中をトントンすると、雷はすぐに眠った
それを見ていたクラさんは
「やっぱり愛理ちゃんじゃないとダメかー」と肩を落としていた

