雷を見送り後ろを振り返ると、車の窓からこちらを見ている冴島さん
私は小走りで近寄る
「冴島さん、まだいたんですね!送っていただいてありがとうがざいました」
私はペコッと頭を下げた
「愛理も送ってやるから、早く乗れ」
愛理って呼ばれて、ドキッとした私・・・
恥ずかしくなって俯きながら「はい」と返事をして車に乗り込んだ
「どこの学校だ?」
「美しが丘高校です」
冴島さんは、私に「わかった」そう言うと、「出せ」と運転手さんに言っていた
私は申し訳なく運転手さんに謝った
「すみません、私たちまで送ってもらう事になって・・・」
すると運転手さんは少しビックリ顔で、「いいえ」と言った
「んなの愛理が気にする必要はない」
と冴島さんが言うので
「でも、朝早くからどこの誰だかわからない私たちを送ってくれたので、申し訳ないと思って」
「ついでだからいい」
よく見ると、冴島さんも制服らしきものを着ていた

