私は雷の目線に合わせてしゃがんで
「雷、このお兄ちゃんが昨日お菓子をたくさんくれたんだよ!ちゃんとお礼言おね」
雷は「うん」と言って、黒髪さんを見た
「お兄ちゃん!お菓子たくさんありがとう♪」
雷はそう言ってペコリと頭を下げた
黒髪さんは雷と目線が合うようにしゃがむと
「俺は音弥って言うんだ。お前は?」
「ぼくは、しなの らいぃ!5歳!!」
「そうか!今日は車で送って行ってやる」
黒髪さんは立ち上がって私に向き直ると
「冴島音弥(さえじま おとや)よろしく」
「あっ、私は信濃愛理(しなの あいり)です。宜しくです」
「あぁ、行くぞ」
自己紹介が終わると、黒髪さん改め、冴島さんが雷を抱き上げた

