「こんなところに呼び出すなんて、もうちょっとマシなところはなかったのか?」 男は冗談まじりに倉庫の真ん中で待つ腰の曲がった老人に軽く毒を吐いた。 「まぁ、そう言うな。少し前まで政府の備蓄米を保管していた由緒正しい倉庫だぞ」 老人が愛しそうにタバコを吸うと伸びきった灰が重力に負けて床に落ちた。 「備蓄米?フフ……おれたちは食べ物でもなければ動物園の見世物でもない」 「わかっておる」