「上司に許可はもらってきたんですか?」 瑠諏は助手席から不安げな視線を向けた。 「大丈夫だ。メモを残してきた」 「それだけですか?」 「心配いらない」 事件現場へ向かう間、瑠諏からの質問はそれだけ。 仕事以外のことで話題がなく、気まずい雰囲気が車中に流れていた。 サトウも運転に集中する素振りをしてこっちに話しかけないでくれというオーラを出す。