時代は変わった。 吸血鬼と人間が契りを交わして同じ世界で暮らすなんていったい誰が想像しただろうか。 時代の流れに翻弄されて自分のすべきことを見失いつつある。 ひょっとしたらこの過去の事件を解決することによって自分が失っていたものを取り戻せるのではないかと思いながらサトウは封筒に残った最後の資料を手に取る。 元同僚から送られてきた現在の犯行現場の写真。 果たして奴はOKしてくれるだろうか? サトウは机の上に写真を置くと不安げに見詰めた。