吸血鬼は淫らな舞台を見る



「ヒヤッとしましたね」

 瑠諏が武の腕を掴んで上に向けていた。


 声のトーンとは裏腹に武の腕を雑巾みたいに絞って銃を手から離した。

 落ちた銃を蹴り、リノリウムの床に滑らせながらサトウへ届ける。


「自首すれば罪は軽くなったのに」

 瑠諏が悔やむようにぼやく。