「満足か?」 恩に着せる狙いで問いかけると瑠諏は「ええ」と気の抜けた声で返事して有難味など感じていない様子だった。 まぁ、この事件の結末がどうなるかによっては黙っちゃいないがな。 これからどうするのかお手並み拝見とばかりにサトウは後ろ手に手を組んだ。 「来ましたね」 瑠諏が廊下の先から聞こえてくる足音に耳を傾けた。 小太りの男がぜいぜい息を切らしながらやって来た。 茶封筒のような紙質のクリアファイルを手渡したあとも肩で息をしている。