「あなたがチケットを忘れて家へ取りに戻ったのは本当かもしれません。しかし、息子さんが白い粉を鼻から吸っているのを見てあなたは怒り、逆ギレした息子さんと口論になった。それがエスカレートして思わず銃で撃ってしまったんでしょうね」
理解できるかは別にして特殊能力のことを説明もせず、証拠もないのに瑠諏は遠慮なく武を犯人だと断定した。
「な、なにを根拠に……」
武の声に明らかな動揺が走った。
「根拠というわけではありませんが、自白してもらう情報がそろそろくるころです」
サトウは病院に向かう車中での会話を思い出していた。
運転手は原田、助手席にサトウ、瑠諏は後部座席で窓から後ろに流れていく景色をつまらなそうに見詰めていた。



