「爆破事件のあと、すぐに姿をくらましちゃったわ」 「なぜ早く知らせない?」 「別に隠していたわけじゃないわよ。当然仕事に復帰すると思っていたから」 「ワシとの付き合いが怖くなったのかのぅ」 「そうかもね」 2人は小声で笑った。 「そういえばまた血液による感染者が増えたわね。いいかげんにウィルスを特定できないのかしら」 女は月ごとに州政府の疾病対策課から死者数が発表される原因不明の感染病のニュースを話題として持ち出した。