「ほとんどの血を吸うことができました。残っているのは惰性の生命力だけでしょう。あなたはもう終わりです」
瑠諏は立ち上がってジョン・ドゥを見下ろす。
「お、おまえ、ばぁ、ば、馬鹿かぁ」
ジョン・ドゥが掠れ声で言う。
「もしかしたら一生舞台を見続けるかもしれませんが、あなたに殺されるよりマシですし、なんとか劇場から抜け出す方法を探しますよ」
瑠諏は微笑んだが、“楽観”などという言葉は表情のどこにも見当たらなかった。
「おれの……おれの血でもう二度と舞台は見せない。思考回路を完全にブロックしたぞ。現実を受け入れるがいぃ~」
ジョン・ドゥが最後の力を振り絞るように声を出す。



