そして、偽者の瑠諏と偽者のジョン・ドゥはニタッと歯を見せて怪しげな視線を本物の瑠諏に投げかけた。
テレビ放送終了後の砂嵐を思わせる灰色と虫のように蠢く白黒の点が描かれた大きな生地が落ちてきて偽者2人組を隠した。
2人にかぶさった砂嵐模様の生地は抵抗なく舞台の上に舞い下りた。
消えたと思われた偽者の2人組はマジックみたいに瞬間移動をして、本物の瑠諏を後ろから羽交い絞めにした。
「天使のときと同じ手ですね」
瑠諏は天使たちによって身動きできずにやられた場面を引き合いに出して、攻撃がワンパターンだと皮肉った。
「引っ掛かったほうがもっと頭が悪い」
ジョン・ドゥは自尊心を傷つけられたのか、表情を失った笑いを見せながら瑠諏に近づいた。



