「集中しろ!」 ジョン・ドゥの声が耳に入ったとき、蹴りが瑠諏の腹に深くめり込んだ。 「ぐふっ……」 瑠諏の血が飛び散る。 内臓のどこかがイカれた。 「血を飲み込むなよ。仮死状態で舞台を見ているおまえをいたぶるほどおれはサディストじゃないぜ」 床に倒れそうになる瑠諏へ容赦なく膝頭を突き上げて顎に命中させる。 宙に浮いた瑠諏の体は床に不自然にバウンドした。 「おれに傷ひとつつけることもできんのか」 ジョン・ドゥは憮然として見下ろす。