怪物は透明な粘性の液体で保護された卵を口から吐き出した。 卵の殻が隆起して凸凹を作り、まるで自ら呼吸しているかのような動きを繰り返す。 殻が割れ、中から「ひっく、ひっく」と息を細かく吸い込む泣き声が聞こえる。 篠田レミは殻を剥がし、赤ん坊を愛しそうに抱き上げてあやす。 由貴の言ったことは本当だった。 舞台に見切りをつけた瑠諏は目を閉じることにした。 ★ ★ ★