彼女を非難しておきながら自分も同じことをしていた負い目が、記憶を取り戻すきっかけとなったのかもしれない。 「どうしたの?」 それまで拗ねていた由貴が瑠諏の不審な行動を目にして近づいてくる。 冷蔵庫の扉を閉めるのは気が引けた。 厳しくとがめられることを瑠諏は覚悟した。 「わぁ、すごい!」 由貴は整然と並ぶ血液バッグを見てテンションを上げ、瑠諏の予想とは違う反応をみせた。 瑠諏は赤く染まった試験管を取ると、冷蔵庫の前から離れた。