「男性らしき焼死体がひとつ」 「あの女の吸血鬼、逃げたんだ。すごい」 篠田レミは感嘆の声を上げる。 「余計な仕事を増やしやがって!」 剣未の悪態は逃げた由貴と失態を演じた部下のどちらに向けられたものなのかわからない。 「これからどうするの?」 「女を捜す」 「あてはあるの?」 問われた剣未は口を真一文字に結んだ。 「私はあるんだけどな」 篠田レミはニコッとして剣未の顔を見る。