「遺体は?」 2人の刑事に興味がないというより無視するように瑠諏が引き締まった顔つきで質問してきた。 「まだ死んでないんだよ」 サトウはやや馬鹿にするような口調で答えたが、瑠諏の無表情は変わらない。 「現場を荒らしていいですか?」 瑠諏がゆっくりとサトウへ視線を向けた。 「許可をもらっているなら……」 サトウが言い終わらないうちに瑠諏は血の染み込んだ絨毯へ歩み寄ると身を屈めた。