吸血鬼は淫らな舞台を見る



「きれいな女性には火あぶりがよく似合う」


「昔、魔女狩りって火あぶりだったみたいね」


 険悪ムードだった剣未と女が愉快に処刑方法を話し合う。


 2人の豹変ぶりを目にして由貴は背中に冷たいものを感じた。


「あっ、そうだ。そろそろ坊やに血液を渡しに行く時間じゃない?」

 女がパン!と両手を叩く。


「そうだな」

 剣未が腕時計を見ながら答えた。


「私も連れてって!陰の親代わりとして久し振りに会いたいのよ」


「駄目だ」


「そんなこと言っていいの?この吸血鬼にしたこと言い触らしてやるから」