「知ってるの?」 「クッ、クツ、クツ……」 由貴が尋ねても答える気がないのか、剣未は思い出し笑いをしばらく続けた。 「なにがそんなにおかしいの?」 「これから死ぬ奴に教える必要はない」 「だったらさっさと私を殺せば!」 由貴は声を張り上げた。 「そうしたいんだが、吸血鬼を殺すには体を焼き払うかバラバラにしないといけないからな。それは部下に任せるとして……」 剣未は由貴の黒いワンピースの裾を掴むと徐々に上げていく。 「や、やめて!」