「高校生の男の子はカワイイ顔をしていたけれど年上の既婚者ばかりを狙って関係を築き、飽きてくると旦那に浮気をバラすと私にも脅しをかけてお金を巻き上げようとした悪魔のような子よ。サラリーマンは会社内でセクハラを繰り返して不倫相手の数も半端じゃないろくでなしで、警察官は……」
「もういい」
「せっかくこの世にどれだけ薄汚い人間がいるか教えてあげようと思ったのに」
由貴は媚びるように目尻を下げて不満を口にした。
「だからって肉体が干からびるまで血を吸うことはないだろ?」
「深い関係になっちゃうと吸わずにはいられなくなるのよ」
「どんな言い訳なんだ」
剣未はポカンと口を開けたまま呆れた。



