椅子のようなものに座らされると、ジャラと音がして手首と足に冷たくて重みのあるものが巻かれた。 たぶん鎖。 「そんなに私が怖いの?」 由貴が挑発するとクヮクヮとニワトリが小刻みに首を動かしながらする鳴き声がもれてきた。 その声を聞いた途端、由貴は寒気がした。 「マスクを外せ」 低い声の指示は絶大で視界はすぐに開放された。 すべての窓は割られ、錆だらけの機械、いたるところにクモの巣がかかっている薄汚い建物の中に由貴はいた。