「もしもし」 『朝早くすまんな。サトウだ』 瑠諏は「ああ」と生返事する間に思考回路をフル回転させ、サトウの顔と名前、一緒に仕事をしたことを思い出して安堵した。 『実はいま男の焼死体を発見したという通報があって現場にやって来たんだが、おれの記憶だと宮路由貴を連れ去った連邦捜査官のような気がするんだ』 「宮路由貴?えぇ~と……」 『おい、大丈夫か?』 「確か昨日の……」 そこまで話すと記憶がぼやけた。 『まだ気分が悪いのか?』 「大丈夫です。現場はどこですか?」