喉が渇いているのかな? まだ1個残っていたはず。 瑠諏は裏返しにしていたスツールを通常の向きに直し、ひとつ手前のスツールを新たに裏返した。 入口手前のスツールまで5つ。 次回、州政府から支給されるまで5日間か……飲んでも大丈夫だな。 カレンダー替わりのスツールから離れ、瑠諏は冷蔵庫に近づいた。 取っ手に指を絡ませ、血液バッグを取り出そうとすると、カウンターの上で黒電話がけたたましく鳴った。 瑠諏は冷蔵庫を開けるのをやめた。 大量の血液バッグを見ることなく、受話器を手に持った。