「もうちょっと楽しませてよ。どうせ明日になれば嫌なことも忘れてしまうんだから」 女は性欲を満足させるための行為に没頭した。 そして、その淫らな行為が終ったあと散らかっていた血液バッグを冷蔵庫に片付けた。 「あら、大事に持ってたのね」 カウンターの隅に転がっていた試験管を見つけて女は微笑んだ。 「これは楽しませてくれたご褒美よ」 女は瑠諏の左手裏側の前腕に“シケンカン”と爪の先で引っ掻いた。