「チッ……自分だけ楽しみやがって!」 ジョン・ドゥは忌々しく舌打ちをした。 黒いスーツ姿の男が瑠諏を担ぎ、地下へ運ぶ。 その前を女が歩き、鍵を出して中へと招く。 「散らかってるのね」 血液バッグが散乱しているのを目の当たりにして女は眉毛を八の字にさせた。 「私があとで片付けるから、坊やを寝かせて」 女が指示すると男は瑠諏をカウンターの上に置き、服を脱がせ、ポケットの中や体をくまなく調べはじめる。