吸血鬼は淫らな舞台を見る



「いまさらそんな質問をするのかよ」

 ジョン・ドゥは困ったもんだと言いたげにため息をつく。


「人間様と仲良くするための道具さ。わかるか?おまえは道具なんだよ」


 道具……。


「これからは協力しません」


「拒否権の行使など認められないぜ」

 そう言ってジョン・ドゥは頬を不快に歪める。


「では、交渉不成立ということで……」

 瑠諏は目を閉じ、舞台を見るのをやめようとした。