吸血鬼は淫らな舞台を見る



「おれは人間でも吸血鬼でも体中の血を大量に吸うと、その体を手に入れることができる」


「殺したんですか?」


「人間たちと手を結ぶ前のことだ。時効だ」


「時効なんて法律はとっくに破棄されましたよ」


「それは知らなかった」

 ジョン・ドゥは白々しくとぼける。


「誰から授かった力なんです?」


「おれたちの親だよ」


「親?」


「そうだ」


「会ったことがあるんですか?」

 瑠諏が目に力を入れて尋ねる。