★ ★ ★ 瑠諏は劇場の最前列の真ん中に座らされ、他に客がいないお決まりの風景におさまっている。 ただし、天井に描かれているフレスコ画の天使の笑顔がいつもより控えめのような気がした。 瑠諏を待っていたかのようにゆっくりと幕が上がる。 現れた舞台を見て瑠諏は身構えた。 背景は映画のスクリーンのような白いシーツ、舞台の中央に粗末な作りの木製の椅子が一脚だけ。 そして、その椅子にはジョン・ドゥがどっかり腰を下ろしている。