吸血鬼は淫らな舞台を見る



「そうかもしれないが、やめたほうが身のためだ」

 ジョン・ドゥは抵抗する気がないのか両腕をだらりと下げた。


「なぜです?」


「2つばかり理由がある」


「教えてくれるとありがたいです」

 瑠諏は首に巻きつけている腕にやや力を入れて絞めた。


 黒いスーツ姿の男が再び銃を構えた。


「心配するな。おまえは車に戻れ」


 言われた直後は葛藤するように奥歯を噛み締めたボディーガード兼運転手は後ろ髪を引かれる思いで離れていく。