瑠諏はサトウの名前をカウンターテーブルにカッターの刃で刻んで忘れないようにしていた。 だからできるかぎり事件は一日で解決しないといけない。 日をまたげば事件のことを詳細にメモした紙を目立つところに貼っておかないと次の日に記憶を引き継ぐことができない。 しかし、記憶を紙に記すと失敗することが多々ある。 目覚めたとき紙は細かく破かれているか、燃やされて灰になり形を変えて現れる。 たぶん犯人は夢遊病の自分自身。 寝ている間に自分がなにをしているのか考えたくもない。