冷蔵庫の中が空っぽになると奥にお目当てのモノが残されていた。 それは安定して支えるために底面側に弁がついた瓶立に固定されていた。 霜がついていちご味のアイスキャンディーのように突っ立っている。 篠田レミの言いつけを無意識のうちに守っていたらしい。 試験管の中の血を舐めた場合、どんな舞台を見ることになるのか瑠諏には想像がつかない。 自分の記憶が体にどんな影響を及ぼすのかも見当がつかない。 宮路由貴の血を吸ったときとは質の違う苦しみを伴うかもしれない。