吸血鬼は淫らな舞台を見る



 ガチャリとドアノブが回る音がして背後のドアが開いた。


 入ってきたのは篠田レミ。


 膝丈のスカートをはいている。


 若いな。


 瑠諏は若い頃の篠田レミを見てフフッと笑った。


 彼女に最後に会ったときは紺色で地味なスラックス姿だった。


「ここの生活には慣れた?」


 篠田レミは幼い頃の瑠諏の傍らで立ち止まると子供扱いしない低い声で尋ねる。


 瑠諏は黙って首を横に振った。