辛抱強く座っていた甲斐があったと瑠諏の顔に光が差す。 舞台は洋風の館をイメージさせる重厚で気品に満ち溢れた部屋。 髭の両端がピョンと跳ね上がった男の肖像画、向き合って30人は座れそうな長いテーブル、ピカピカの大理石の柱。 夢で延々と血を飲まされた部屋だ。 ペッタリ油をつけて七三分けにした髪型の幼い子供が一人だけ席に着いている。 目をキョロキョロさせて不安そうだ。 私だ! 瑠諏は目の前に座る5歳くらいの少年を直感で自分と判断した。