吸血鬼は淫らな舞台を見る



 瑠諏がベッドから上半身を重そうに起した。


「清潔そうな白い天井と床、消毒液のニオイと整然と並べられたベッド。どう見てもここは病院ですね」


「気分はどうだ?」

 サトウは壁に寄りかかって組んでいた腕を解いて訊いた。


「まるでジェットコースターに乗っている気分です」


「頭がフラフラするのか?」


「まぁ」

 瑠諏は疲れ気味に笑顔をこぼした。