サトウが握る銃から放たれた弾丸は由貴の肩口を貫通させた。 「みんな私の邪魔ばかりするのね」 そう言いながら由貴はサトウに向かっていく。 2発目、3発目と銃弾を浴びるたびに体を逸らせて動きが鈍くなっても歩みをとめない。 「銃なんか針が刺さる程度の痛みなんだけど」 強がっているが悲壮感はなく、サトウを震えあがらせるには十分な台詞だった。 4発目は由貴の頭を狙ったのに後ろの漆喰の壁を砕いただけだった。 簡単に避けられてしまった。