「あなた血を舐めるとその人の過去が見えるんでしょ?州政府から支給される血液バッグを飲んでいて頭の中がパニックになるんじゃないの?」
余裕なのか由貴が質問をしてくる。
「400mlの血液バッグは人一人分で間隔をあけて飲んでいますから混乱しません。あなたのように欲張って何個も飲めば別ですけどね」
「じゃあ、吸血鬼の血を吸うとパニックになるんだ」
由貴はほんのり笑った。
「私の能力のことを知ってるんですね」
「すでにあなたの噂は広まってるわ」
「私は有名人か」
「調子に乗らないで」
由貴が一歩踏み込んだ。



