「すごい失礼な言い方するのね」 由貴は口を尖らせて軽く憤慨する。 「自首を勧めたいのですが、そんなタイプには見えませんね」 「だったらどうする?」 由貴が怪しく眼を剥いた。 それが合図となって2人の吸血鬼の距離はなくなる。 瑠諏の右腕を由貴が左手で掴み、由貴の右腕を瑠諏の左手が掴むという力比べと、お互いの乱杭歯で首筋を狙う獣同士の闘いが始まった。