「宮路さんをどこかへ拉致してるんじゃないのか?」 「だから知らないと……」 「瑠諏、頼む」 サトウの指示で口の端からグググッと乱杭歯を伸ばして瑠諏が倉成へ歩み寄る。 「ちょ、ちょっと待て、警察がそんなことしていいのかよ……う、訴えてやる!」 「訴えてもいいが、その前に吸血鬼にされるぞ」 「なんて奴らだ」 「宮路さんが勤めている血液銀行から血液バッグを盗んでいることを知ったおまえが、お金を要求して強請っていたことはわかっている。宮路さんはどこだ?居場所くらい知ってるんじゃないのか?」