吸血鬼は淫らな舞台を見る



 宮路家は最先端の建材を使っているらしく、ガラスのようにピカピカに磨かれた黒い石材で出来ていた。


 南側の屋根が傾いて太陽光の入射角を取り入れていることから、吹き抜けの広いリビングがあることを窺わせた。


 玄関までのアプローチはレンガが敷き詰められ、左側はカーポート、右側に庭があり、監視カメラも設置されている。


 インターホンの音色も品良く聞こえた。


「はい、なんでしょう?」

 不安そうな声で女性が尋ねてくる。


「警察の者です。ご主人のことでお伺いにまいりました」

 サトウがインターホン越しに答える。