吸血鬼は淫らな舞台を見る



「なにか思い出したらここへ連絡をください」

 サトウは名刺を渡した。


「わかりました」


 倉成とのやり取りで得たものはなく、サトウと原田の表情には落胆の色が出ていた。


 捜査が早くも行き詰まり、これから先の捜査方針が限られてしまった。


「行方不明になった宮路晋吾さんの奥さんに話を聞きにいくか」


「はい」