「いいえ。あなたのものと思われる血液が今朝方発見されたので所在を確認にきたのですが、ケガはしてませんね」 サトウは象のような倉成の巨体を舐め回すように見て言った。 「全然、ピンピンしてる。でも、気持ち悪いな。本当におれの血なのか?」 「まだはっきりとわかりません。献血されたことはありますか?」 「半年くらい前にやったよ」 「そうですか」 「献血された血が盗まれたのか?」 「それもまだわかりません」