★ ★ ★ 瑠諏は前屈みになって舞台を覗き込む。 赤十字のマークがいたるところにプリントされた白くて衛生的なバスの中に小さい目、ぷっくりふくらんだ鼻筋、丸い顎を携えた太った男が乗り込む。 血液カードを受付に提示して針を左腕の静脈に刺され、血液バッグに400mlを採血すると止血バンドを貼ってお礼のオレンジシュースを一気に吸い上げ、紙パックを握り潰すみたいに凹ませた。 もの足りなかったのかズズッと残りの一滴まで飲み干してバスから出ていく。 ★ ★ ★