吸血鬼は淫らな舞台を見る



 サトウが連行される村尾の背中を見て言った。

「凶器を7年も残しておくなんて馬鹿な男だ」


「村尾は人を殺した凶器を愛撫してエクスタシーを感じていました」


「興味があったのは暴行や殺人じゃなく、殺した道具なのか?」


「ええ」


「どうしてわかった?包丁は実際に舐めたのか、舐めなかったのか?」

 サトウが問いかけると、瑠諏は2、3滴の血が付着したガラス片をポケットから出した。