吸血鬼は淫らな舞台を見る



「この包丁、料理にはあまり使ってないと思います」

 瑠諏が怪しげに微笑む。


「その包丁で原さんを殺したんだな?」

 サトウが喜びに満ちた顔をさせてせっつく。


「ええ、間違いありません」


 瑠諏が断言したことを受け、サトウは銀色輝く手錠をポケットから取り出す。


「おれが殺したなんて証拠はどこにもないぜ?」

 2人の会話の意図がわからず、村尾は目玉を右往左往させる。