「悪かったな刑事さん。鉄パイプでドアを開けようとしたら突き破って刑事さんに当たってしまったんだ。ボロアパートでドアも薄いから不可抗力さ。文句は管理人に言ってくれ。あっ、それから吸血鬼を刺したら傷害罪になるんだったかな?なぁ刑事さん、教えてくれよ」 自分に非がないことや吸血鬼に対する差別をこめて村尾が饒舌に語った。 「おまえが逃げたのは殺人を認めたと解釈せざるをえない」 サトウはかなり抑え気味に発言したつもりだが、出てきた言葉は警察官としての理性を失いつつあった。